NEWS & REPORT
別府 “温泉” 大学の「湯」
温泉マップ
別府市は、豊富な温泉資源を生かし、古くから保養地として発展してきました。別府“温泉”大学のキャンパスも、戦前に南満州鉄道会社の関連会社である華北交通株式会社の療養所である「華北交通別府温泉療養所」の跡地に建てられました。
そのため、キャンパス内には今も4つの源泉と7つの温泉施設があります。別府“温泉”大学は、キャンパスに湯が湧く、全国でも珍しい有泉大学なのです。



大分香りの博物館
ハーブガーデン足湯


明豊中学・高校剣道部「剣志寮」


別府大学剣道部「剣志寮」


守衛室


室内プール


職員用住宅


第2体育館 「健康センター」


前田温泉
第一源泉[幼稚園の森の中]
- 大分香りの博物館(足湯)
- 剣志寮(高校剣道部寮)
- 剣志寮(大学剣道部寮)
第二源泉[守衛室裏]
- 守衛室
- 室内プール
第三源泉[第二体育館]
- 健康センター男湯
- 健康センター女湯
第四源泉[職員住宅内]
- 職員住宅
※一般の方は「温泉1」「前田温泉」のみご利用いただけます。
令和3年度「温泉学概論」について
2021年10月23日(土)第5回の講義から一般の方も受講できます。
一部の講義については、後日、本サイトにて動画で視聴いただけるようにする予定です。
※今後の感染状況によっては、再度一般の方の受講をお断りする可能性もございますのでご了承ください。
世界屈指の温泉シティ別府で学ぶ総合温泉学!
歴史や文学、民俗学、芸術、食、観光、自然エネルギーなど
様々な方面から温泉の持つ諸側面を明らかにしていくリレー講座です(全15回)。
受講のご案内
- 原則として、毎週土曜日2限目(10:40〜)、32号館400番教室にて開講します。
- 講義室入室前に検温と手指の消毒をお願いいたします。
- 37.5℃以上の発熱がある場合には、入室をご遠慮頂きます。
- マスクの着用を必須として、受講席のソーシャルディスタンスを確保いたします。
- 受付カードに氏名・電話番号・入室時間の記入をお願いいたします。
次のような幅広い視点で温泉を学びます。





開催予定



日本温泉文化の原点 ~一遍上人の道~
講師:別府大学学長 飯沼賢司
一遍上人が上陸したとされる上人ヶ浜から鉄輪に続く道に注目し、この道こそが日本の温泉文化の発祥ではないかという考えとともに、ダイバーシティに富む別府観光や街づくりの新たな展望について語ります。

温泉の地球科学入門
講師:別府温泉博物館館長 京都大学名誉教授 由佐 悠紀
温泉資源の合理的な利活用と保全が求められています。これを踏まえて、本講義では、温泉の地球科学的定義を述べて温泉の成立要件を明らかにし、「温泉の生成機構」を最新の地球科学的研究に基いて解説します。また、具体例として、別府温泉の概要にも触れます。




3つの昭和初期仰天建造物
~ひょうたん温泉・大仏・ケーブルカー
講師:別府の歴史愛好家 絵葉書収集家 小野 弘
昭和3(1928)年は中外産業博覧会、公会堂落成など別府にとって記念すべき年。その前後に18メートルのひょうたん温泉展望タワー、24メートルの大仏、ユニークなケーブルカーも登場しました。だれが、どのような思いで作ったのか、その人物像も紹介します。


別府八湯ウォークと温泉道で別府魅力再発見
講師:別府温泉宣伝協会 代表 平野芳弘
歴史・温泉文化あふれる別府八湯の魅力を再発見しようと平成11年から別府八湯ウォーク と平成13年から温泉道がスタートし、今では別府観光のメインイベントの一つになっています。これらが成功して継続されている経過や取組状況、さらにはこれからの活動などについて説明を行います。




おんせん県おおいたの
“温泉コミュニティ”を守る
講師:有限会社サンエスメンテナンス 専務取締役 塩見泰美、前田温泉清掃チーム
別府ならではの「共同温泉文化」は、地域のコミュニティとして大切な役割を果たしてきました。しかし、利用者の減少や高齢化によって共同温泉が減少しています。温泉コミュニティの継続・発展に向けた取り組みを紹介します。また共同温泉「前田温泉」を清掃している学生チームによる報告も行います。

温泉とエネルギー
講師:国際経営学部国際経営学科 教授 阿部 博光
日本一の湧出量を誇る別府では、余った温泉を発電用として有効活用する取り組みが行われています。しかし急速な開発が温泉資源に対する懸念を生じさせるなど課題も浮上してきました。文化、食、日常生活と密接な関係にある温泉。貴重な自然エネルギーとしていかに有効活用できるのか課題を探ります。また、日本で最初に地熱発電が稼働したのも別府です。その約100年前の「快挙」についても紹介します。




温泉水を活用した、やわらか介護食
講師:短期大学部食物栄養科 教授 海陸 留美
別府の温泉水(飲泉水)を調理に利用する研究で、炭酸水素塩泉は大根の軟化に有効で、根菜類の煮物料理に適している結果を得ることができました。この研究結果をもとに、学生たちと一緒に咀嚼・嚥下力が低下している高齢者向けの介護食に応用したレシピ開発を行いました。温泉水を活用した介護食の研究・開発について紹介します。



「地獄蒸し」の謎を解く
講師:食物栄養科学部食物栄養学科 准教授 梅木 美樹
高温の温泉噴気を利用した伝統的な加熱調理法として「地獄蒸し」があります。地獄蒸しは、水道水で蒸した場合と何が違うのかという謎を解くための基礎研究について紹介します。また、食物栄養学科の学生が考案した地獄蒸しレシピについても紹介します。

近代文学の温泉体験
講師:文学部国際言語・文化学科 准教授 橋本 正志
日本の作家にとって温泉とはどのような場所だったのでしょうか。夏目漱石や川端康成などの文学作品に描かれた温泉の名場面を紹介しながら、温泉と文学とのホットでユニークな関わりについて考察します。また別府を訪れた作家の表現もあわせて楽しみます。




湧きだす温泉の可能性
講師:湯治ぐらし 菅野 静
温泉はもはや観光の一部だけではない。時代の変わり目であるいま、温泉をもっと深く知り、活かすことで、様々な産業やプロジェクトを創発させることに繋がります。本講義では、湯治ぐらしが行っている様々な温泉・湯治に関するプロジェクトをご紹介します。
※開講時間が異なります



古代ローマの浴場文化
講師:文学部史学・文化財学科 准教授 飯坂 晃治
古代ローマ帝国では、各地に公共浴場が建設され、大勢の人々が社交を楽しんでいました。また、ローマ人は温泉の効能について知識をもっており、温泉保養地も誕生しました。この回では、独自の発展をとげた古代ローマの浴場文化を取り上げます。
※火曜日の開講です

別府八湯まちめぐり
八湯ウォーク参加もしくは、温泉道初級チャレンジ



道後温泉を地域経済の視点で考える
講師:松山短期大学 教授 黒田 明良
3千年の歴史を誇る道後温泉は、日本最古の温泉といわれますが、温泉街が形成されたのはさほど古くはありません。関係者の努力で近年都市型の温泉街が整備されてきたのです。そのシンボルである道後温泉本館は今、保存修理工事中です。道後REBORN(リボーン)プロジェクトなどで変わる道後を地域経済の視点でいっしょに考えてみましょう。

※金曜日の開講です

別府八湯まちめぐり
八湯ウォーク参加もしくは、温泉道初級チャレンジ


学生発表
本年度の講義や実習から、別府の温泉についてリサーチしていただき、代表者に発表をしていただきます。

研究紹介


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No.1


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別府“温泉”大学ってなに?
世界有数の湧出量を誇る大分県。
そのなかでも別府市は、あちらこちらに湯が湧く温泉シティです。
別府温泉は「別府八湯」として知られる8つの温泉エリアからなり、源泉数は日本一。
泉質も多岐にわたり、多彩な温泉を楽しめるため、温泉ファンにとっては聖地とされるほど。
別府大学では、この温泉の聖地、別府で「温泉」についてさまざまな分野から研究を行っています。
学生たちは温泉について学び、温泉とふれあいながらキャンパスライフを過ごしています。
よくよく考えてみると、「温泉」は歴史や民俗、文学、観光、エネルギー、健康や美容まで、
さまざまな分野を横断する総合学問領域ではないでしょうか?
地域の宝である温泉を研究し、その成果を地域に還元することは地元大学の使命です。
これまでの温泉研究を集結し「別府“温泉”大学」として情報発信を行ってきます。
「温泉」をキーワードに、いろいろな人がいろいろな分野で研究をしている別府“温泉”大学。
湯に浸かりながらアイディアを語り合う、刺激的な日常が待っています。
さあ、一緒に湯に学びましょう。
※“別府”の名が付きますので、当然「温泉」あります!キャンパス内には4つの源泉があり、7つの温泉が湧いています♪
Movies
別府"温泉"大学学長による温泉学の魅力を紹介するムービーが出来ました!
足湯篇・砂湯篇・あまざけ篇
温泉リンク
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TEL: 0977-66-6262
mail:onsen@beppu-u.ac.jp